棚卸を自分でやる中小小売へ:スマレジで棚卸を始めた月から、月額0円は終わります
先に結論
棚卸をする店は、月額0円のスタンダードプランでは運用できません。
在庫管理はスタンダードプランの「除外機能」として公式に明記されています。棚卸を始めた時点で有料プランへの移行が確定し、月額0円という前提そのものが崩れます。
三段論法
| 内容 | |
|---|---|
| 前提1 | 棚卸を自社で実施する中小企業規模の小売。月額0円で始める前提で予算を組んでいる |
| 前提2 | スタンダードプラン(月額0円)の除外機能は「在庫管理」「売上分析(拡張)」「顧客管理」の3項目。有料プランは5,500円/8,800円/12,100円/15,400円/18,700円の5段階(税込・1店舗あたり月額) |
| 結論 | 不適合。 棚卸を行う事業者に、月額0円のスタンダードプランは適合しない |
出典:スマレジ・ヘルプ スタンダードプランの紹介 / スマレジ公式 料金プラン
棚卸機能の実質単価は年66,000円
無料プランの検討で見落とされやすいのは、「無料で始めて、必要になったら有料にする」という移行が、いつ発生するかです。棚卸の場合はこうなります。
| 月額(税込) | 年額 | |
|---|---|---|
| スタンダード(棚卸なし) | 0円 | 0円 |
| 有料プラン下限(棚卸あり) | 5,500円 | 66,000円 |
差額66,000円が、棚卸機能の実質単価になります。年1回しか棚卸しないなら1回あたり66,000円、年4回なら1回あたり16,500円という計算です。
この数字は、棚卸にかけている現在の作業時間と比較して初めて判断できます。逆に言えば、作業時間を測っていない状態では、この66,000円が高いか安いかを判断できません。
「無料プランでできること」の中身
公式が挙げているスタンダードプランの利用可能機能は、次の6項目です。
- 基本レジ機能
- セール販売
- バンドル販売
- 軽減税率(テイクアウト/イートイン切替)
- 日別売上閲覧
- CSVダウンロード
一方、除外されているのは3項目です。
- 在庫管理
- 売上分析(拡張)
- 顧客管理
この6項目の中に、在庫や棚卸に関わるものは1つもありません。「日別売上閲覧」と「CSVダウンロード」で売れた分は追えますが、在庫の理論値を持たないため、棚卸で突き合わせる相手が存在しません。
不満として実際に挙がっています
一次情報として、中小企業規模のユーザーが不満点にこう挙げています。
棚卸機能が有料
— ITreview スマレジのレビュー(中小企業)
導入前ではなく導入後に挙がっている不満である点が重要です。無料プランで始めてから気づく構造になっています。
向かない条件
月額0円の範囲で棚卸まで行いたい事業者に、この製品は向きません。在庫管理が除外機能として公式に明記されている以上、設定や運用では回避できません。
判断が分かれるのは次の点です。
- 棚卸を年1回しかやらない → 年66,000円を1回の棚卸に払う計算になります。手作業のほうが安く済む可能性があります
- 棚卸の作業時間を測っていない → 比較対象がないため、5,500円が妥当かを判断できません。先に1回分の作業時間を記録してください
- 「無料だから」を主な理由に選んでいる → 棚卸を始めた時点でその理由が消えます。最初から5,500円で比較したほうが選定を間違えません
確認事項
- 在庫管理=スタンダードプランの除外機能(公式明記)
- スタンダードプランの利用可能機能=6項目。在庫・棚卸に関わるものは0項目
- 有料プラン下限=5,500円/月(税込・1店舗あたり)=年66,000円