エクセルで統計表を自作している1人治療院へ:来院履歴を持たせた瞬間、年66,000円が発生します
先に結論
来院履歴を顧客ごとに残したいなら、月額0円のスタンダードプランでは足りません。
顧客管理は除外機能です。既にエクセル自作(0円)が回っている院にとって、判断基準は「機能が増えるか」ではなく「年66,000円ぶんの作業時間が減るか」の1点になります。
三段論法
| 内容 | |
|---|---|
| 前提1 | エクセル自作(月額0円)で来院数とコースの集計が既に回っている。来院履歴を顧客ごとに持たせるかで判断する |
| 前提2 | スタンダードプラン(月額0円)の除外機能に「顧客管理」が含まれる。有料プランは5,500円/8,800円/12,100円/15,400円/18,700円の5段階(税込・1店舗あたり月額) |
| 結論 | 不適合。 来院履歴の管理を求める場合、月額0円のスタンダードプランは要件を満たさない |
出典:スマレジ・ヘルプ スタンダードプランの紹介 / スマレジ公式 料金プラン
比較対象が「他のPOS」ではなく「今のエクセル」である
1人治療院がこの検討をするとき、比較相手は他社POSではありません。すでに動いている無料の仕組みです。
一次情報として、施術者本人がこう書いています。
「ソフト導入は莫大なお金がかかる」ためエクセルで統計表を自作
エクセルで統計表を作り来院数やコースの出方などをつけ、リピート率・来院周期・売上分析などで経営の数字が見える
— note(小さな治療院のリアル)
「経営の数字が見える」状態は、すでに0円で達成されています。この状態からの乗り換えは、機能追加ではなく作業時間の交換になります。
判断に必要な数字は1つだけ
| 月額(税込) | 年額 | |
|---|---|---|
| エクセル自作(現状) | 0円 | 0円 |
| スマレジ スタンダード(顧客管理なし) | 0円 | 0円 |
| 有料プラン下限(顧客管理を求める場合) | 5,500円 | 66,000円 |
判断すべきは「エクセルへの入力と集計に、年間66,000円ぶん以上の時間を使っているか」です。
時給2,000円で換算すると、年33時間(月あたり2時間45分)が損益分岐点になります。この時間を超えているなら移行に意味があり、下回っているならエクセルのままのほうが合理的です。
注意:顧客管理がどのプランから使えるかは公式に書かれていない
ここは正確に書きます。spec.json v2.1 と公式ヘルプにあるのは「スタンダードプランの除外機能に顧客管理が含まれる」という記載だけです。
プレミアム5,500円で顧客管理が使えるかどうかは、公式に記載がありません。上の66,000円は「有料プランの下限」であって、「顧客管理が使える最小額」ではありません。
契約前に確認すべきはこの1点です。
- 来院履歴を顧客ごとに残せるのは、どのプランからか
ここを確認せずに5,500円で契約すると、目的を満たさないまま課金が始まる可能性があります。
向かない条件
月額0円のまま来院履歴を残したい1人治療院には向きません。顧客管理が除外機能として公式に明記されているためです。
加えて、次の場合は有料プランに移行しても投資が回収できません。
- エクセルへの入力時間を測っていない → 66,000円と比較する相手がない状態です。まず1ヶ月ぶんの作業時間を記録してください
- 来院履歴ではなく売上集計だけが目的 → スタンダードプランの「日別売上閲覧」「CSVダウンロード」で足ります。顧客管理は不要です
- 紙カルテの保管も一緒に減らしたい → 施術記録は紙での保存が必要なため、顧客管理を入れても紙は残ります(二重管理になります)
確認事項
- 顧客管理=スタンダードプランの除外機能(公式明記)
- 有料プラン下限=5,500円/月(税込・1店舗あたり)=年66,000円
- 顧客管理がどのプランから使えるかは公式に記載なし。契約前に要確認
- 損益分岐点=年33時間(時給2,000円換算)