紙カルテを減らしたい1人治療院へ:スマレジを入れても、紙は1枚も減りません
先に結論
紙カルテの保管作業そのものを減らす目的なら、スマレジは適合しません。
スタンダードプランで使える機能は6項目ですが、そのうち記録の保管やカルテに該当するものは0項目です。顧客管理も除外機能です。減らせるのは集計作業だけで、保管作業は変わりません。
三段論法
| 内容 | |
|---|---|
| 前提1 | 施術記録は紙での保存も必要なため、システムを導入しても紙が残り二重管理になる1人治療院 |
| 前提2 | スタンダードプランの利用可能機能は「基本レジ機能/セール販売/バンドル販売/軽減税率/日別売上閲覧/CSVダウンロード」の6項目。除外機能に「顧客管理」が含まれる。施術記録・カルテに該当する項目はどちらにもない |
| 結論 | 不適合。 紙の保管作業を減らす手段は、プランの機能範囲に存在しない |
「減る作業」と「減らない作業」を分ける
治療院向けのPOS比較記事は「電子カルテ」「顧客管理」「予約管理」を並べて紹介しますが、スマレジのスタンダードプランで扱えるのは会計と日別売上までです。
| 作業 | スタンダードプランで減るか |
|---|---|
| 売上の集計 | 減る(日別売上閲覧/CSVダウンロード) |
| 会計・レシート発行 | 減る(基本レジ機能) |
| 施術記録の記入 | 減らない(該当機能が6項目にない) |
| 紙カルテの保管 | 減らない(同上) |
| カルテを探す時間 | 減らない(同上) |
一次情報として、1人治療院の施術者が挙げている紙カルテの問題は次の3つです。
探すのが大変・スペースを取る・分析できない
ただし「ソフト導入は莫大なお金がかかる」ためエクセルで統計表を自作
紙のカルテ保存も必要なので悩ましい
— note(小さな治療院のリアル)
3つのうち「分析できない」だけがスマレジの守備範囲で、「探すのが大変」「スペースを取る」は残ります。しかも本人が書いているとおり紙の保存自体が必要なため、システムを入れても紙はなくなりません。
二重管理になる構造
紙が残る前提でシステムを入れると、記録先が2箇所になります。
- 紙カルテ(保存が必要なため継続)
- システム側の記録
この2つを一致させる作業が新たに発生します。「システムを入れたのに手間が増えた」という状態は、この構造から起きます。
導入して意味があるのは、紙をなくすのではなく、紙を残したまま集計だけを切り離すという設計にした場合だけです。
向かない条件
紙カルテの保管作業そのものを削減したい治療院には向きません。利用可能機能6項目に記録の保管に該当するものがなく、顧客管理も除外機能のため、紙は1枚も減らないためです。
判断が分かれるのは次の点です。
- 目的が「カルテを探す時間の短縮」 → スタンダードプランでは達成できません。カルテ管理に特化した製品を見るべきです
- 目的が「売上と来院数の集計の自動化」 → 日別売上閲覧とCSVダウンロードで足りる可能性があります。ただし来院履歴を顧客ごとに持たせるなら顧客管理が必要で、これは除外機能です
- 紙とシステムの二重入力を許容できない → 紙の保存が必要である以上、二重管理は避けられません
確認事項
- スタンダードプランの利用可能機能=6項目。記録の保管・カルテに該当するものは0項目
- 顧客管理=除外機能(公式明記)
- 減るのは集計作業のみ。保管作業は0件も減らない