電子レンジを使う店でレシートが文字化けする:有料プランにしても直りません。直すのは接続方式です
先に結論
電子レンジによるBluetooth接続の不安定化は、スマレジ公式ヘルプに明記されている既知の事象です。
対処はEthernet接続への変更で、収録されているレシートプリンター19機種のうち14機種が対応しています。プランを有料に変えても解決しません。
三段論法
| 内容 | |
|---|---|
| 前提1 | 店内で電子レンジを使用し、iPadとレシートプリンタをBluetooth接続している。レシートが文字化けする。無料プラン利用中 |
| 前提2 | Bluetooth接続に対応する各プリンターの公式ページに共通で「電子レンジや防犯カメラなど、強い電磁波を発生させる機器の影響を受けて接続が不安定になることがあります」と記載。レシートプリンター19機種のうちEthernet接続に対応するのは14機種 |
| 結論 | 適合。 公式に明記された既知事象であり、Ethernet接続に対応した機種へ変更することで回避できる |
出典:スマレジ・ヘルプ スター精密 mC-Print3(同趣旨の注記がBluetooth対応の各機種ページに共通で記載)
「無料だから諦めるべきか」への回答
一次情報として、実際に困っている店舗の相談があります。
スマレジでipadとレシートプリンタをBluetoothで接続して使用しています。しかし、店内で電子レンジを使用するせいか、時々レシートが一部文字化けしています。
お金に関することなので正常に通信できなかったら再送信するなどして正常なレシートが出るのが本当だと思うのですが。何か対策はありませんか?それとも無料だから諦めるべきでしょうか。
— Yahoo!知恵袋
最後の一文が仮説になっています。「無料プランだから機能が劣っていて文字化けする → 有料にすれば直る」という筋道です。これは成立しません。
原因はプランではなく2.4GHz帯の電波干渉で、プランを月額0円から5,500円に変えても電波環境は変わりません。年66,000円を払っても文字化けは残ります。
直すのは接続方式
| 接続方式 | 電子レンジの影響 | 対応機種数 |
|---|---|---|
| Bluetooth | 受ける(公式に明記) | 多数 |
| Ethernet(有線LAN) | 受けない | 19機種中14機種 |
Ethernet接続には副次的な利点もあります。公式の記載では、Bluetooth接続は「1台のプリンターを複数のレジ端末で使用することはできません」が、Ethernet接続は複数レジ端末で使用可とされています。レジを2台に増やす予定があるなら、どのみち有線化が必要になります。
向かない条件
有線LANを敷設できない店舗で、電子レンジをレジ付近に置く運用には向きません。
とくに次の5機種はBluetooth/USBのみで、Ethernet接続に対応していません。この5機種を使っている場合、接続方式の変更では回避できず、機種そのものを買い替えることになります。
- mPOP(スター精密)
- SM-L200(スター精密)
- SM-S210i(スター精密)
- TM-T20II(EPSON)
- MP-B20(セイコーインスツル)
また、USB接続を代替に考える場合は注意が必要です。公式に「Lightningの挿し込み口が無いレジ端末(iPadなど)は、USB接続が利用いただけません」と明記されているため、iPad運用ではUSBが選べない場合があります。
判断の順序
- 使っているプリンターの型番を確認する
- その機種がEthernet接続に対応しているか(19機種中14機種)を確認する
- 対応していれば、LANケーブルの敷設費用と有料プラン移行(年66,000円)を比較する — 前者のほうが安く、かつこちらが正しい対処です
- 対応していなければ、機種変更の見積りを取る
確認事項
- 電子レンジによるBluetooth干渉=公式ページに共通で明記された既知事象
- Ethernet接続対応=レシートプリンター19機種中14機種
- Bluetooth/USBのみの5機種=mPOP/SM-L200/SM-S210i/TM-T20II/MP-B20
- iPadではUSB接続が使えない場合がある(Lightning挿込口の有無)
- プラン変更(月額0円→5,500円)では解決しない